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フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド「リラックス」: Relax (1984) - Frankie Goes to Hollywood

 今日主に取り上げるのはFrankie Goes to Hollywood(フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド)のRelax(邦題「リラックス」)。Now That's What I Call Music IIの第二巻の一曲目。

 この曲が大ヒットしていた頃はまだ現地で、見られる時はリアルタイムでTop of the Pops(TOTP)を見ていた。しかし私がこの曲を聴いたのは暫く後。次の大ヒット曲Two Tribesを聴いた後だった。Two Tribesはこんな曲。





 当時はまだ冷戦の時代だったんですな。1984年にまだ9つか10くらいだったガキにはそんな難しいことはよく分からなかったが。

 当時のアメリカのレーガン大統領とソ連のチェルネンコ書記長のそっくりさんが土俵のような舞台で、急所攻撃からマイク・タイソン(あるいは最近ではルイス・スアレスか)も真っ青の耳への噛みつきまで、現代の総合格闘技を先取りしたかのような激しいバトルを繰り広げる問題のPV。チェルネンコは書記長になって一年ほどで亡くなってしまったので、日本で彼の顔を憶えている人なんてそういないのでは。私も今見ると、そっくりさんがどれだけ本人に似ていたのやらサッパリ。せめてブレジネフかゴルバチョフだったら似ているかどうかの判断がつくのだが。

 それにしてもSpitting Imageみたいな番組もあったが、当時は音楽にしてもコメディにしても今の基準からすると随分やりたい放題だったように見えますな。今だったら日本に限らずどこでも放送コードに引っかかりまくりの内容だろうに。


 で、本題のRelaxの話題の方へ。

 画像はネット上より拝借。


Relax.jpg


 こうしてみると、当時のレコード・ジャケットからしてかなり怪しい。最初から相当狙ってやっていたんだろう。

 今回Youtubeで見つけて埋め込んだ以下の動画はTOTP初出演時のものか。TOTPに出ていたんですな。たまたま見逃したんだろうか。

 そしてこの後、当時のことを憶えている人がいれば、例の放送禁止になってランキングNo. 1の曲がTOTPで5週にも渡って流されないという前代未聞の事態になったと。当時、どうして一位の曲がかからずに番組が終了してしまうのか訳も分からないままTOTPを見ていたっけ。TOTPあるいは別番組で僅かに聞き取れた内容から放送禁止になっているらしいということが何となくは分かったが、それでも何故放送禁止になっているのか、そもそも放送禁止とはどういうことか等、諸事情はまだガキの私にはサッパリだった。





 < But shoot it in the right direction
  Make makin' it your intention
  Live those dreams
  Scheme those schemes
  Gotta hit me
  Hit me
  Hit me with those laser beams
  Laser beam >


 歌詞もどの部分を引用して良いのやら。サビで歌い出しでもある部分はあまりにも有名過ぎるということで。

 こうして当時の映像を今視聴しても、ビジュアル、サウンドともにかなりカッコイイ曲だったと思う。歌ってる内容がアレだが。


 その後もThe Power of Love、そしてWelcome to the Pleasuredome辺りまでは当時日本にいた10歳前後のガキだった私の耳にも届いていたので、日本でもそれなりにヒットしていたはず。どれも良かったが、一番気に入っていたのが、今思い返してみると一番売れなかったWelcome to the Pleasuredomeだったっけ。しかし、それ以後一向に名前を聞かなくなったと思ったら、今Wikipediaを見るといろいろあったんですな。まぁ、詳しくはそちらに譲るとして。


 所属会社の設立者で彼らを見出して契約したプロデューサーのTrevor Hornらは、当初から彼らの曲のテーマにあった「セックス、戦争、宗教」のうち第一弾としてセックスを扱ったこの曲を、PVを始め最大限話題になるように様々な売り出し方をした、と。ボーカルのHolly JohnsonとPaul Rutherfordの二人がゲイであることを前面に出したのもその一環とか。今で言うところの炎上商法みたいなものだろうか。

 そして知らなかったが、Trevor Hornはいずれ近いうちにレビューするであろうあのBand AidのDo They Know It's Christmas?にも間接的に関わっており、当初はBob GeldofはTrevor Hornにプロデュースを依頼したという。スケジュールの関係で無理だったようだが、Trevor Hornはその代わりスタジオを提供したと。そしてあのPaul McCartneyやDavid BowieといったDo They Know It's Christmas?の収録には参加できなかったアーティストからのメッセージを編集したB面のプロデュースを担当したそうで。その関係からだろうか、確かにあの中にHolly Johnsonからのメッセージがあった。そして、内容はともかく、一番印象的というかキャッチーな(?)メッセージだった。あれも1984年の年末。

 1984年に彗星の如く現れてTwo TribesとRelaxで英国チャートの一位と二位を独占し、正に一世を風靡した感があったが、その後の衰退も早く、1987年には解散。しかし、大ヒット曲が一曲どころか四曲も続いたということで、所謂一発屋では決してない。

 ボーカルでバンドの顔だったHolly Johnsonは他のメンバーとも決裂し、プロデューサーのTrevor Hornら会社側とも裁判まで行って争ったようで、その後かなり具体的な再結成の機会があっても実現に至らなかったのはその辺りも理由だろうか。


 ボーカルでもありバンドの顔でもあったメンバーが参加しないとなると、残りのメンバーだけでは中々再結成しても盛り上がりに欠けてしまうのは古今東西どこでも同じようで。日本でも先日元キャロルのメンバーのジョニー大倉が亡くなったことがニュースになっていたが、キャロルも70年代に解散して以後一度も再結成されることなく終わってしまった。矢沢永吉との確執も伝えられていたが、真相は本人達にしか分からない。オフコースも未だに一度も再結成されていないが、こちらもいろいろあるんだろう。

 ただ一般論として、こういう再結成の話は、一部のオールド・ファンからは再結成を望む声が上がっても、実際に再結成に至るにはメンバーの何人かが金銭的に困っているケースが殆どのような気がする。そして一部のオールド・ファンとバンドのメンバー(の一部)は満足するかもしれないが、その後の音楽界に何らかの影響を与えた、という話はまず聞かない。人気、実力ともにピークを過ぎた面々が、やや同窓会的な意味合いも込めて集まるというのが実際のところだろう。やはりアーティストとしてはどんなものでも何か新しいものを作り上げて欲しいところで、そうでなければ一般論としては無理して再結成しなくても良い(というか再結成しない方が良い)と個人的には思う。


 Frankie Goes to Hollywoodは「実際にはライブで歌えない、演奏できない、Trevor Hornの操り人形」とまで揶揄されたようだが、日本でも昔からアイドル歌手はジャニーズ系だろうと、キャンディーズ、ピンクレディー、おニャン子、モー娘系、AKB系、Perfumeと皆そんなものだろう。結局はプロデューサーがどれだけ前面に出るか出ないかの違いであって、少なくともクレジットを見る限りではFrankie Goes to Hollywoodのヒット曲はメンバー自身が作詞・作曲しているので、単なる「Trevor Hornの操り人形」ではなかったはずである。


 奇しくも日本ではFNS歌謡祭での口パク疑惑で盛り上がっているようで。テレビがないため、もちろん番組自体は見ていないので真偽のほどは分からないが、そんなものは古今東西珍しくないので、何を今更、といった感も。上のTOTPにしたって、80年代を含め古くからのイギリスを代表する音楽番組であるが、それだって口パクやエアの演奏は当たり前で、それが基本的にはデフォルトだったのだろう。日本だって、ベスト10はどうだったか知らないが、ミュージックフェアに出る外国人歌手の多くは口パクだったような。

 あんなものは所詮エンタメ番組なんだから、そういうこともあると納得した上で、マジックのように見事に騙されても思う存分楽しんだ方が得、というのが個人的な立場だが、マジックのトリックを見破ろうと必死にテレビ画面のあさっての方向を見るように、口パクかどうか、本当に演奏しているのかどうか、歌手の口や演奏者の手先ばかり見ている人もいるのかと思うとちょっと気の毒にも思う。

 実際には歌唱にしても演奏にしても、スポーツと同じで調子の悪い時やうまくプレーできないこともあるだろう。それも含めて生の声を聴かせて欲しい、生の演奏を聴かせて欲しい、という声もあるようだが、そんな単純な話でもないだろう。野球やサッカーのスポーツの試合で、選手が一生懸命やっているにも関わらず調子が悪くてボロ負けすれば、ブーイングをする客は必ずいるものである。逆に私のように、生で聴くに堪えないようなレベルの実力だったりかなり調子が悪いようなら、口パクだろうがエアの演奏だろうが構わないという人だって少なからずいるだろう。少し前にTM NETWORKの木根尚登が当時は自分で演奏していなかったという話もあったが、口パクにしてもエアの演奏にしても、結局は見せ方の巧拙の違いだと思う。様々な価値観を持った視聴者の多くを同時に満足させるエンターテインメントというのは、いつの時代においてもどこの国においても作り上げるのが実に難しいものなのだということを再確認することになったニュースだった。


 どうも今日の話題はあちこちで脱線しまくりで、長いだけでいつも以上に何を言いたいのか分からない記事になってしまった。まぁ、それだけ1984年を代表する、私にとっても印象的なバンドだったということで。


 正に時代の寵児と言っても過言ではなかったFrankie Goes to Hollywood。口パクだろうがエアの演奏だろうが、1984年当時現地でも中々見ることの出来なかったあのRelaxのTOTPでの映像を是非この機会に存分に楽しんでいただきたい。



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個人的なメモ・備忘録・独り言

 各地での大雪、そしてインフルエンザの流行と、すっかり冬ですな。

 それにしてもどうしてインフルエンザに罹っていそうな咳をしている人に限ってマスクをしていないんだろう。咳やくしゃみをするたびに手で押さえたところで、その手で手すりや吊革につかまられては、次にそれを掴めないんだが。店でも食品売り場で、その手で商品に触らないで欲しいんだが。ホント、困ったもんである。

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読んだ本、視聴したテレビ番組・ラジオ番組・音楽の感想など。やや英語の作品や洋楽、特にイギリスのコメディやミステリ作品に偏向。

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