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G・K・チェスタトン「神の鉄槌」: The Hammer of God (1910) - G. K. Chesterton

 今日紹介するのはG. K. Chesterton(G・K・チェスタトン)原作のFather Brown(ブラウン神父)シリーズ第一作の短編集The Innocence of Father Brown(邦題「ブラウン神父の童心」)所収のThe Hammer of God(邦題「神の鉄槌」)。

 チェスタトンの著作の多くは著作権が切れているのかネット上で無料で読める。この短編集はいろんなファイル形式で、例えばコチラで入手可。「神の鉄槌」単独でウェブ上で読むなら例えばコチラで。

 邦訳は、例えば創元推理文庫の「ブラウン神父の童心」(中村保男 訳)として入手可能。


ブラウン神父の童心


 この一編はこの短編集の中でも代表作の一つとしても良いのではないだろうか。第一話The Blue Cross(邦題「青い十字架」)、第二話The Secret Garden(邦題「秘密の庭」)に続いてブラウン神父の八面六臂の大活躍が楽しめる一作。

 唯一(でもないかもしれないが)少し残念だったのが、これまで準レギュラーのように顔を出していた例のキャラが登場しなかったこと。ホームズもののワトソンのように語り手として一般読者の知的レベル・視点で事件やホームズの推理を描写してくれる訳でもなければ、ポワロもののヘイスティングスのようにポワロの頭脳の鋭さ、奇人ぶりを際立たせ、どうしようもないアホさで作品にユーモアの要素も加えてくれることもない例のキャラはやはりどうも中途半端な存在のようで、ブラウン神父の推理が冴え渡る短編では不要なのかも。

 日本(あるいは中国?)の兜(カブト)が出て来るのも中々のポイント。「カブトムシ」とは良く言ったものだ、と思わず唸ってしまう。

 < And he took off the queer round hat covered with green, showing that it was lined within with steel. Wilfred recognised it indeed as a light Japanese or Chinese helmet torn down from a trophy that hung in the old family hall. >

 < “He thought it was given to him to judge the world and strike down the sinner. He would never have had such a thought if he had been kneeling with other men upon a floor. But he saw all men walking about like insects. He saw one especially strutting just below him, insolent and evident by a bright green hat — a poisonous insect.” >

 God(神)も含め意外な容疑者と真犯人、そしてブラウン神父の見事な推理と、タイトルも含めかなりの名作だと思う。お約束のお説教もここではそれほど説教臭くない。まぁ、それは真犯人が真犯人だったせいもあるかもしれないが。
 
 < “How do you know all this?” he cried. “Are you a devil?”
  “I am a man,” answered Father Brown gravely; “and therefore have all devils in my heart.” >

 ミステリ・ファンでまだブラウン神父ものを読んだことがない読者にもお薦め。個人的には「これまで読んだブラウン神父ものの短編の中でどれか一編を」と問われたら候補には入れるであろう作品。



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日々の個人的なメモ・独り言(備忘録用)

 広島の土砂災害は現時点で死者40人、行方不明者47人とか。一人でも多く無事救出されれば良いが。

 プレミアは開幕第一戦を終えたところで昨季のトップ4に加えてSpursも勝利。ManUはホームで黒星スタート。スコールズも心配していたが、ホントに大丈夫だろうか。

 香川は移籍かとも思ったが、本人が望んだのか、今のところ残留の可能性が濃厚か。宮市も同様。吉田は初戦先発フル出場らしい。まぁ、Southamptonはあれだけ選手を放出したので、ライバルがいなくなってのたなボタな訳だが、日本代表にとっては朗報か。

 ところで、どうも香川や宮市の話になるとネット上では「飼い殺し」という語句が見られるような気がするが、少なくとも両選手ともに移籍の希望を伝えていない以上、100パーセント満足しているのではないにしてもある程度は納得しているということなんだから「飼い殺し」という言葉にはどうしても抵抗が。日本代表にとっては残念かもしれないが、香川も4年後のW杯には29歳。スコールズなら代表を引退している年齢だ。ドイツのMertesackerも先頃29歳で代表引退を発表した。寿命の短いサッカー選手(しかもMF/FWで攻撃の選手)である二人が、出番が限られていてもレベルの高い環境で給料も多くもらえるチームと、出場機会は期待できるが給料・待遇がそれほどでないチームと、どちらを選ぶかと言えば、必ずしも後者ではあるまい。そもそもW杯での活躍を第一に考えていたら、香川は昨季の後半に既にレンタルでも移籍して(最低でも移籍希望は出して)いなければならなかったはず。無責任な一サッカーファン、一日本代表ファンとしては「鶏口牛後」とでも言いたいところではあるが、もしこれが自分の選択だったら果たして後者が選択できるかどうか。仮に二人が移籍を希望しなかったとしても、それはそれでアリだと思う。

 前半戦の移籍市場終了までもう10日を切ったが、果たして二人は残留するのか、レンタルでも移籍するのか。宮市の怪我がほぼ治っていれば長期離脱者も出たようだしHull辺りにレンタルされても面白いかも。何にしても怪我が完治しなければレンタル移籍も残留しての試合出場もあり得ないのだから、そこに集中すべきだろう。

 他ではLampardやFabregasの移籍に伴うArsenal、Chelsea、ManC間での因縁対決も楽しみだが、ここに来てBalotelliがLiverpoolへという話もあるようなので、そちらの因縁も楽しみ。それにしてもSuarezの後釜にBalotelliとは。キャラ的には申し分なしである。最終的にはどうなることやら。そう言えば、今ふと思い出したが、アネルカはトップ4全チームを渡り歩いたんだっけ。いろいろな意味でスゴい選手だった訳だ。

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読んだ本、視聴したテレビ番組・ラジオ番組・音楽の感想など。やや英語の作品や洋楽、特にイギリスのコメディやミステリ作品に偏向。

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