フロスト警部 「クリスマスのフロスト」: A Touch of Frost, Series 01 Episode 01, Care and Protection (1992) - based on the novel by R.D. Wingfield, starring David Jason

 今日紹介するのはフロスト警部のテレビドラマシリーズの第一話。Yorkshire Television制作で、ITVにて放送された。

 主演はOnly Fools and HorsesやOpen All Hours等のsitcomで当時既に有名だったDavid Jason(デイヴィッド・ジェイソン)。このドラマシリーズは、ジェイソンの評価を、単なる器用なコミック俳優からオールラウンドな実力派俳優へと押し上げるのに一役買うこととなった。

 原作者のR.D. Wingfield(R.D.ウィングフィールド)は、原作小説のテレビドラマ化には元々消極的で、パイロットエピソード(今日紹介している第一話)を見ても、ジェイソンの演じるフロスト警部が自分の原作小説のイメージと重ならず、作品自体も全般的に原作の雰囲気を出していないように感じたらしい。コミック俳優としてのジェイソンは嫌いではなかったらしいが、それ以後のシリーズのテレビドラマ化作品は全く見なかったという。

 フロスト警部シリーズについては、私は90年代後半に原作小説を読む前にこちらのテレビドラマシリーズの方を見始めたので、ジェイソン演じるフロスト警部には個人的に全く抵抗がない。また、Only Fools and Horses等を初めて見たのもほぼ同じ時期だったので、デイヴィッド・ジェイソン = Del Boyというイメージがまだなかったのも幸いしているのかもしれない。実はまだ子供だった80年代前半に大好きで何度も繰り返し見た(聴いた)The Wind in the WillowsのToad(ヒキガエル)役でジェイソンが出ていたのだが、こちらは声のみの出演だったため、同一人物だと気付いたのは相当後になってからだった。


Care and Protection
(左からDI Jack Frost役のDavid JasonとDC Clive Barnard役のMatt Bardock)

 上に添付したのはVHS版の表紙らしい。アマゾンから拝借。DVD版はいずれもDavid Jasonが一人で表紙を飾っているので、どれも変わり映えせずつまらない。

 テレビドラマシリーズの番組タイトルは、原作小説第二弾のタイトルでもあるA Touch of Frostから採られている。frostは「霜」、a touch ofで「少量の~、わずかの~」という意味なので、天気予報でもよく聞くフレーズ。また、わずかな程度に「~を加える、~を添える」、という文脈でもよく使われるフレーズで、touchも文脈によってはそれだけで「感触」やひいては「ぬくもり」といった意味にまでなるので、ネイティブの人なら二重にも三重にも受け取れるタイトル。
 そういった意味では、原作小説のタイトルはいずれもFrostを主人公の名前と「霜」という意味と両方にかけて、少なくとも二重の意味になるようにしているが(例えば原作小説の第一弾Frost at Christmas)、日本語に訳してカタカナで「フロスト」としてしまうと、あまりにもそのままでピンと来ない。もちろん、他に訳しようがないのだが。
 ちなみに、私も知らなかったが、フロストの呼び名であるJack(ジャック)は、このテレビドラマシリーズではニックネームという設定になっているようだ。原作小説の方では、別にニックネームという設定ではなかったような気がするが。Jack Frostというのは古くから伝わる冬を擬人化した妖精のようなキャラで、Old Man Winter(冬将軍)やFather Christmas(ひいてはサンタクロース)といった一連の語やキャラと起源を同じくしたり関連があったりするという。

 この第一話は、原作小説の第一弾Frost at Christmas(邦題「クリスマスのフロスト」)をベースに展開。Wikipediaによると日本での放送時のタイトルは「クリスマスのフロスト」となっていたようだが、英語タイトルがCare and Protectionであるにも拘わらず日本語のタイトルがそうなったのは恐らくそのためだろう。ドラマそれ自体には、特にクリスマスの時期を思わせるような場面はないような気もするが。


 以下、簡単な感想と原作小説との比較のため、多少ネタバレあり。

 原作小説の方を読んでから多少時間が経ってから久しぶりに今回このテレビドラマ化作品を鑑賞したが、原作にある流れはそこそこ忠実に追っているように思う。個人的にはLinda Uphill(原作ではJoan Uphill)がもう少し若くて綺麗な女優さんの方が良かったが、パフォーマンスには文句なし。

 原作との主な相違点としては下記の点が挙げられる。

 ・フロストは最後まで生きている(原作では生死不明)
 ・フロストの妻も、この作品の途中まで存命(原作では既に死んだ状態で、一連の事件やDetective Constable (DC) Clive Barnard着任の流れとなっている)
 ・行方不明のTracey Uphill無事発見(原作では遺体で発見)
 ・老婆Annie(原作ではMartha Wendle)は、過去の銀行絡みの現金紛失・殺人事件とは無関係
 ・Vicarやその妻の存在がカット。vicarage(牧師館)を舞台とした場面は皆無

 ポワロ作品でもそうだが、原作が長編だと、2時間強の尺のドラマではどうしても内容が収まりきらないため、ただでさえ長いフロストの原作小説をドラマの一話としてまとめるのは最初から無理な話であることは明らか。そのため、vicarらの存在がカットされたことは理解できるというか、妥当な処置。
 また、Tracey Uphillの行方不明と過去の銀行絡みの事件を関連付けると話が複雑になる(長くなる)ので、その辺りの改変もある程度予想通り。
 さらに、テレビのシリーズものとして制作されることが決まっているのだから、フロストがいきなり死ぬ訳もなく、原作と違って最後までピンピンしていても不思議ではない。
 問題というか、好みが分かれるのは他の2点だろう。
 フロストの妻の死を描くことで、初登場のフロスト警部というキャラの内面を描こうとしたのだろうが、原作通りに既に死んでいることにして軽くスルーした上で、他の場面やキャラの存在を膨らませることでフロスト警部のキャラを描けなかったのか、という気も少ししないでもない。
 また、Tracey Uphill行方不明事件が原作と違ってある意味ハッピーエンドとして終わっているため、フロストの妻の死があっても、ドラマ全体としてはどこかホッとするような結末。原作を既に読んでいるかどうかによっても賛否は分かれるだろう。

 さすがに原作者のウィングフィールドほどには作品やキャラへの強烈なこだわりがないためか、私にとっては充分及第点の出来栄えのドラマ。ただ、確かに原作ほどの暗さや重厚さはさすがに出ていないように思う。
 フロスト警部もそうだが、全体的にキャラがソフト。MullettやAllenもフロストに理解を示しているし、Clive Barnardもフロストに振り回されながらもそれほど程度の酷いものではないため、不満の程度も随分マイルドな感じ。原作に比べると、Denton Police Station(デントン警察)全体がかなりまともで優秀な警察署のよう。原作にあるギスギスした感じや緊張感のある人間関係の描写・薄氷を続けて踏むような場面が少ないため、原作よりも全体的に随分リラックスした感じを受ける。そうして見て来ると、Tracey Uphill行方不明事件の結末の改変も、ドラマを暗くし過ぎないための配慮だったのかもしれない。
 敢えて好意的な見方をすれば、原作よりも軽くて明るくて見やすいドラマ仕立てとなっているということができるだろう。いずれにしても、(イギリスの)ミステリドラマファン全般にお薦めできる作品である。


出演:
David Jason (DI Jack Frost)
Bruce Alexander (Supt Mullett)
Matt Bardock (DC Clive Barnard)
Claire Hackett (Linda Uphill)
Ralph Nossek (Gerald Powell)
Lindy Whiteford (Shirley Fisher)
Helen Blatch (Annie)
Neil Phillips (DCI Allen)
Stuart Barren (Sgt Johnson)
Paul Moriarty (Sgt Wells)
Bill Stewart (Sandy Longford)
Sion Tudor Owen (Brian Farnham)
Tim Wylton (Ronald Garwood)
David Gooderson (Pathologist)
Arbel Jones (Tricia Harding)
Rachel Victoria Roberts (Mary-Louise)
Olive Pendleton (Mrs Powell)
David McKail (Dr Mackenzie)
Irene Skillington (Forensic Technician)
Caroline Harker (PC Wallace)
John Lyons (DS Toolan)
Jon Sotherton (DC Howard)
Bill Rourke (Sgt Hanlon)
Ian Driver (PC Jordan)
George Thompson (PC Simms
Christopher Rickwood (PC Stringer)
Martin Moss (PC Lambert)
Martin Pearson (Sean Brennand)
Phil Croft (Young Felton)
Peter Quilter (Young Garwood)
Katy Landis (Bank Clerk)
Janet George (Nurse)
Tricia Thorns (Pathologist's Secretary)
Otis Munyangiri (Boy in Church Hall)
Rebecca Ricketts (Tracy Uphill)


Quotes:
Jack Frost: [to Clive Barnard] A word of advice, son - well, two words. One, never tell Mr. Mullet that I'm in the office, and, two, never wear a suit that you wouldn't be happy letting a drunk be sick over.

Dr. McKenzie: [Sarcastically examinung the skeletal hand they've found] You called me a little late I'm afraid. An hour earlier I could have saved him.
Jack Frost: Hmmm... I know I tried to give him the kiss of life, but he stuck his fingers up my nose.

Supt. Mullett: Of course, the irony of it all is that if the girl's mother had been twenty minutes earlier, that body probably would have remained in those woods for another thirty years.
Jack Frost: That's the first thing that struck me, sir, is the irony of it all. I remember saying to DC Barnard as they carted Powell and his wife off to the morgue..."How ironic", I said.



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ジャンル : テレビ・ラジオ

Last of the Summer Wine - Series 1/2 (1973/1975)

 今日紹介する作品は、Last of the Summer Wineの第一・第二シリーズ。Wikipediaによると、シチュエーション・コメディー(sitcom)としては世界で最長のシリーズだったらしい。例の2004年に行われたイギリスのシチュエーション・コメディーの人気投票(Britain's Best Sitcom)では14位という結果だった。第一・第二シリーズをまとめて紹介するのは、少なくともイギリスで多く出回っているDVDでは二つのシリーズを一セットとして販売しているため。


Last of the Summer Wine S01-02
(左からNorman Clegg役のPeter Sallis、Cyril Blamire役のMichael BatesとCompo Simmonite役のBill Owen)


 シリーズ1は以下の全6話から、シリーズ2は以下の全7話からなる。

 S01E01: The Lost Key
 S01E02: Inventor of the Forty Foot Ferret
 S01E03: Pâté and Chips
 S01E04: Spring Fever
 S01E05: The New Mobile Trio
 S01E06: Hail Smiling Morn or Thereabouts
 
 S02E01: Forked Lightning
 S02E02: Who's That Dancing with Nora Batty Then?
 S02E03: The Changing Face of Rural Blamire
 S02E04: Some Enchanted Evening
 S02E05: A Quiet Drink
 S02E06: Ballad for Wind Instruments and Canoe
 S02E07: Northern Flying Circus


 シリーズを通じてストーリーには筋も脈絡も全くない。とにかく無職で初老の三人が行き当たりばったりに、ただただゆったりと、そしてときにドタバタと、やりたい放題に時間を過ごす。

 この第一・第二シリーズは主人公の三人組としてNorman Clegg役のPeter SallisとCompo Simmonite役のBill Owenに加えてCyril Blamire役のMichael Batesが出演している唯一というか唯二のシリーズ。
 第三シリーズからはMichael Batesに代わってFoggy Dewhurst役のBrian Wildeが加入。それ以後、Peter SallisとBill Owenに加えてあと一人で主人公トリオを形成するという番組の基本的な構図は、Bill Owenが亡くなるまで続くことになる。
 寧ろIt Ain't Half Hot Mum等の作品で知られるMichael Batesであるが、この作品でのCyril Blamire役も決して悪くない。番組がまだ始まったばかりの時期のシリーズであるため、BlamireのキャラはもちろんNorman CleggやCompoのキャラもまだ確立されていない。そのため粗さも目立つが、中々魅力的なトリオである。この三人組でもっと番組が制作されていれば更に良くなっていたことだろう。タイプとしても、多くのSummer Wineファンが最高のトリオと認めるBrian Wildeを加えたトリオに一番近いと思う。
 日本の長寿番組「水戸黄門」ではないが、主役やその脇を固める俳優に(やや)高齢の人が元々多い上に相当に長く続いたシリーズであるため、出演者の多くが番組を離れた後に亡くなってしまった。Wikipediaによると、Michael Batesも57歳というまだ比較的若い齢で1978年に亡くなっている。

 Sid役を演じるJohn Comerも残念ながら比較的若くして亡くなっているが、あらためてこの作品の初期の面白さはこのSidの存在が大きかったことを第一・第二シリーズを視聴して再確認。ここでも個人的にはMIPに選びたいくらいその存在感は際立っている。

 それ以外のこの時期の作品の特徴としては、番組のタイトルがLast of the Summer Wineに決定するまでの仮題がThe Library Mobであったことを示すように、これ以後の作品と比較すると、野外、そしてSidとIvyが経営するカフェと並んで図書館での場面が多いことが挙げられる。


 以下はこの第一・第二シリーズの紹介。
 例によって、あらすじ、番組の感想やセリフの引用等、ネタばれあり。


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 S01E01: The Lost Key

 (第一話あらすじ・感想)
 顔見知りの床屋で油を売る三人。
 その後図書館へ場を移して引き続き油を売る三人。調子に乗ってCompoを逆立ちさせる等悪ノリし過ぎて図書館を追い出される。
 その後SidとIvyのカフェに移動して油を売る三人。そこでCompoが自宅の鍵を失くしたことに気づき、再び図書館へ向かう三人。しかし図書館は既に閉館していたため、責任者のMr. Wainwrightから図書館の鍵を借りるために先ず住所の分かる館員のMrs. Partridge宅へ。しかしWainwrightと不倫関係にある彼女は、彼の名前を出しただけで三人を追い払う。仕方なく警察署へ向かう三人。
 結局Wainwrightがダンス・パーティーに参加してると聞いて会場へ向かう三人だが、ここでもCompoの服装を理由に追い払われる。しかし、後からSidとIvyも会場に現れたため、裏口から入った三人はSidに頼んで陰にある倉庫に食べ物・飲み物を運んでもらい、そこで飲み食いしながらカードゲームに興じ、結果的にそのままそこで一夜を明かす。

 私の好きなFrank Middlemassが床屋さんとしてチョットだけ登場。若い頃から老け役が多かったと聞いていたが、ホントにこのころから既に80年代のYes MinisterSherlock HolmesやMiss Marple、90年代のAs Time Goes Byで見た彼と殆ど変わらなかった。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
Blake Butler (Mr. Wainwright)
Rosemary Martin (Mrs. Partridge)
John Comer (Sid)
Jane Freeman (Ivy)
Frank Middlemass (Judd)
James Mellor (Policeman)
Michael Logan (Charlie Harris)


Quote:
Mrs. Partridge: Arrr!!!
Compo: Charming!
Blamire: It's you, you scruffy twollop. We should've known better than bring him to a residential area.
Compo: Why? What's wrong with me?
Clegg: It's nothing personal. It's just that you're ugly and repulsive.


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 S01E02: Inventor of the Forty Foot Ferret

 (第二話あらすじ・感想)
 Blamireに無理やり教会へ連れて行かれるCompoだが、すぐに逃げ出し、三人揃って図書館へ。
 その後丘陵へ。散歩したり木に登ったり古い空家でくつろいだり凧揚げをしたりしながら神の存在や人生の意味について論じる三人。
 その後カフェに寄り、コインランドリーに寄り、空き地を散歩後再び教会へ。退屈するCompo。再び散歩しながら三人の深淵な議論は続く。

 何とも羨ましい。私もこんなアホなことをしながらゆったり難しい議論がしてみたい。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
Blake Butler (Mr. Wainwright)
Rosemary Martin (Mrs. Partridge)
John Comer (Sid)
Jane Freeman (Ivy)


Quotes:
Blamire: ... Then, of course, there was that awful scandal when I was caught in compromising position with the Telegraph.
Clegg: It was your wild language that people found objectionable. Fancy saying "discipline" in front of a social worker.

Mrs. Partridge: ... Oh, and he never says anything cheeky like that. He hasn't got your gift for words, Mr. Wainwright. No, he just takes it for granted I shall be waiting for him after Match of the Day!

Clegg: ... It's destiny, fate that brings us together. Redundancy. You can't fight forces like that. They just don't care that your mother used to eat insurance men and that yours was struggling to bring you up nicely as a little pouf.
Blamire: But she never succeeded.
Clegg: No, but you must admit she tried. We were all very worried when we saw you in them sailor suits.
Blamire: It was a custom in those days for many children to wear sailor suits.
Compo: Well, I never had one.
Blamire: I find that surprising. Your mother knew enough sailors.
Compo: ... We was poor!
Blamire: We were all poor!
Compo: Aye, but we was poor and scruffy!

Blamire: It's an open question, life. Anything's possible. I mean, what do we really know about anything?
Clegg: Maybe we're already dead.
Compo: Then wha'?
Clegg: Maybe we had to die to get here, from some other place.
Compo: Ah, give us a fag afore I get headache.
Blamire: So this is Heaven then. Or the other place.
Clegg: Well, it can't be the other place.
Blamire: Why not?
Clegg: In Yorkshire? Be further south, wouldn't it?


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 S01E03: Pâté and Chips

 (第三話あらすじ・感想)
 Compoの甥のChip一家が訪ねて来るというので珍しく朝早くから集合する三人。Blamireはパテのサンドイッチ持参。
 カフェに寄った後、Chip一家と合流。奥さんと子供多数に犬一匹。小型トラックの後部席に押し込められて最初から不機嫌なBlamire。
 子供を連れてstately homeを見学。Chip夫妻は子守を三人に任せてほぼ自由行動。子供に手を焼くBlamire。
 喫煙や犬の粗相が原因でstately homeを追い出される三人。その後パブに寄った後解散。

 後に数々のミステリ作品に登場するTony Haygarth(当時はAntony Haygarth)がCompoの甥Chipとして出演。とにかく若い。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
John Comer (Sid)
Jane Freeman (Ivy)
Margaret Nolan (Connie)
Antony Haygarth (Chip)
John Barrett (Guide)
Diana Harker (Waitress)


Quotes:
Blamire: Oh, he's late again. I knew it. He's not only unsavoury, he's unpunctual as well.
Clegg: It's a bit early for Compo. He's not had the practice of getting off to work like we used to have.

Compo: Ah, there's no pleasure like lying abed like it used to be when I was supposed to be at work.

Clegg: There was a time when I had the scientific curiosity, during old Fosdyke's lessons. I was very impressed by the behaviour of iron filings. All them invisible patterns in the air; it makes you think: maybe the Almighty's got a plan after all. Or is he just passing the time embroidering his doily?

Blamire: Where's the father? He ought to be doing this!
Compo: They've got off on their own. They don't get much time on their own.
Blamire: They get quite enough by the look of this lot!

Blamire: [to Clegg] Here, time you and I were home.
Compo: No, no! One, one for t' road.
[Compo opens a can]
Compo: Here's wishing me every success with my daily treble and Mrs Batty.
Blamire: In that order?
Compo: Not... not necessarily.
[Compo passes the can to Clegg]
Clegg: Here's to me brother-in-law who shows deep tact and understanding by keeping out of me way.
[Clegg passes the can to Blamire]
Blamire: Aah. Well, here's to the lady that managed the NAAFI in Oswy Street during the war. The one with the glasses.


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 地域によってはシリーズごとにDVDが出ているようだ。但し、日本で再生できるかどうかは不明。

LOTSW S01
(左からNorman Clegg役のPeter Sallis、Cyril Blamire役のMichael BatesとCompo Simmonite役のBill Owen)

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 S01E04: Compo's Suit

 (第四話あらすじ・感想) 
 春 - Compoにとっては恋の季節。一人で部屋を掃除したりと普段と変わった言動が見られるようになる。
 図書館にいても釣りをしていても二人だけで調子の狂うBlamireとCleggは、Compoをからかったり内緒で尾行したりして時間をつぶす。
 Compoはデートのためにスーツを新調。が、Compoの呼びかけに応じて来たのは派手で且つ曲者の女。カフェで奢っただけですっかりもてなしたつもりのCompoを強引に夜の街へと引き連れて行く。
 翌朝、目が覚めたようにすっかり元に戻るCompo。筏に乗って遊ぶ二人に加わって、最後はThree Men in a Boat状態。

 Compoの公募に応募して来る女がThe Vicar of Dibley等で知られるLiz Smithだったのには爆笑。メチャクチャ若いが、それでもある意味全然変わっていない。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
John Comer (Sid)
Jane Freeman (Ivy)
Liz Smith (Housekeeper)
Kathy Staff (Mrs. Batty)
Clifford Kershaw (Salesman)
Pat Bonna (Neighbour)


Quote:
Compo: Why should I go through life alone?
Blamire: Because you're old and ugly and repulsive.
Compo: Oh, I'm not all that old.


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 S01E05: The New Mobile Trio

 (第五話あらすじ・感想)
 交通安全関連の展示会を訪れる三人。シミュレーションで乗車体験を楽しむClegg。
 その後図書館へ移動。シミュレーションですっかり気を良くしたCleggは、安物のボロ自動車の広告に目を止める。
 いかにも胡散臭そうな広告主のWalter宅を訪れ、Walterの運転でボロ車の試乗ドライブへ。ブレーキが利かずに事故を起こし、四人で逃走。カフェへ。
 その後も懲りずに中古車ディーラーへ向かう三人。今度はCleggの運転でボロ車の試乗ドライブへ。エンスト後にすぐ事故を起こし、三人で逃走。

 Ronald Laceyが胡散臭いWalter役を好演。クセがあって且つ存在感のある大物の脇役を演じる俳優は多いが、これだけどこか胡散臭い小物の役ばかり演じる俳優さんも珍しい。Porridge(ポリッジ)でもSherlock Holmes(シャーロック・ホームズ)のThe Sign of Four(邦題「四人の署名」)でもそうだったが、どうしようもない役なのに不気味さと妙な存在感を醸し出す演技は健在。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
John Comer (Sid)
Jane Freeman (Ivy)
Ronald Lacey (Walter)
Mollie Maureen (Walter's Mum)
Jim Whelan (Car Salesman)
Max Rawnsley (Car Salesman)


Quotes:
Walter: This is a luxury motor. Belonged to a titled Lord. Look at them switches, eh, eh? Crammed full of extras.
Clegg: No essentials. Just extras.

Compo: It was Clegg's idea.
Clegg: To have an accident? Oh, no. Credit where it's due. Walter thought of that.
Walter: It wasn't me. It was the clown on the tractor!
Clegg: Well, that's the inconsiderate way the world goes. Round every bend, there's always some clown on his proper side of the road.
Walter: He was speeding. He was going like a lunatic!
Clegg: Up hill? On a tractor?

Compo: Ivy, leave him! Run away with me! You're looking very edible.
Ivy: You get on with your tea.
Sid: Hey, made you an offer. Least you can do is think about it!

Compo: [to Clegg who's driving] Pull your tongue in! Pull your tongue in!
Blamire: I thought it was the indicator.

Clegg: I told you I was getting the hang of it.


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 S01E06: Hail Smiling Morn or Thereabouts

 (第六話あらすじ)
 図書館での写真の展示に熱心に見入るBlamireと全く関心のないCompo。Clegg宅へ移動する二人。Blamireはカメラ持参。すっかりかつてのカメラ熱を再燃させたBlamireを先頭に、魅力的な被写体を求めてさまよう三人。ついには夜明けを撮影するために野外にキャンプまで張って準備するが、予想通り(?)寝過ごしてしまうというアンチクライマックス。軽く飲み食いした後帰路へ。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
Blake Butler (Mr. Wainwright)
Rosemary Martin (Mrs. Partridge)
John Comer (Sid)
Jane Freeman (Ivy)


Quotes:
Mr. Wainwright: No. Wait, wait. Come back, Mrs. Partridge. It wasn't meant to be rude. I was just trying to demonstrate the intensity of me feelings.

Sid: Our Ivy could flatten all four of us with one hand doing her baking.
Compo: Ah-ha, she's a nice lass is that.
Blamire: How would you know? Your own experience has been confined to the oddest assortment of females outside a women's lib demonstration. Only yours looked like that before women's lib was invented.

Blamire: You don't have to stop there; I mean, you could go right across the seas.
Clegg: Aye, and then what's the first place you bump into? Ireland. Dodge City with Guinness.

Blamire: I think I've got just about a half roll left.
Clegg: I wouldn't say that, Cyril. If the right woman comes along.
Blamire: Film, I'm talking about.

Clegg: It's all right up here, but you do miss the refinements of life, like Rachmaninov and clothing.


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 S02E01: Forked Lightning

 (第一話あらすじ・感想)
 Cleggの長年愛用している自転車のチェーンがはずれ、文字通り痛い思いをすることに。
 その後、30年近く前(1975年の更に30年近く前の1946年!)に自転車を購入した店に返品へ向かう。帰りに3人乗りをしていて転倒した際に、自転車が後から来た車に轢かれて再び故障。今度はSidに修理を依頼するが、直ったかに見えただけで今度はSidが痛い目を見ることに。

 後にOnly Fools and Horsesに出演するKenneth MacDonaldが一瞬登場。とにかく若くてノリが良過ぎ。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
John Comer (Sid)
Jane Freeman (Ivy)
Kenneth MacDonald (Mechanic)
Graham Hamilton (Gordon)
Diana Harker (Housewife)
Paula Tilbrook (Housewife)
Doreen Sloane (Bus Conductress)
Cynthia Michaelis (Bus Conductress)


Quotes:
Blamire: [To Clegg, about Compo] You know, the terrifying thing is that in common elections, he's entitled to vote!

Clegg: Kind heart and clumsiness; it's a combination that takes some beating.
Blamire: The world would end in chaos.
Clegg: Aye, but not as quick as it's got there being clever.


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 S02E02: Who's That Dancing with Nora Batty Then?

 (第二話あらすじ)
 Compo(そしてNora Batty)の近所に住むGloriaが、夫婦でオーストラリアに移住することに。
 図書館で油を売った後、古い建物跡へ移動する三人。そこでlollipop manとして働く旧知のShepと合流。そこでGloriaのお別れパーティーのためにピアノを貸してくれるよう要請。
 借りて来たピアノをSidとIvyのカフェに運んだ後、見事にどうしようもないピアノの腕前を披露するBlamire。お別れパーティーでも、Nora Battyと踊るCompo、自分のピアノの腕前に酔いしれるBlamireと、主役をそっちのけで楽しむ三人。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
John Comer (Sid)
Jane Freeman (Ivy)
Kathy Staff (Nora Batty)
June Watson (Miss Probert)
Janet Davies (Miss Jones)
Jack Woolgar (Shep)
Angela Crow (Gloria)


Quotes:
Miss Jones: I want to go back to the Children's Library.
Miss Probert: We're needed here, Jones.
Miss Jones: I want to go back where 'Puss in Boots' means just that, and not that awful magazine.
Miss Probert: I know, dear. I got a bit of a shake or two when I flipped through that thing about fairies.

Blamire: Why is he obsessed with Nora Batty?
Clegg: Because she's there.

Shep: Went all through t' last war, five and a half years on it, and I can't say as I ever hated Jerries, but I've been six months a lollipop man, and I could cheerfully strangle every little brat under eighteen.
Compo: Hey! You must be mad wanting to strangle poor, little, innocent kids! Use your pole, what do you think it's for?
Clegg: Ah, the young are a great comfort as you grow older. Makes you realize that at least you're going in the right direction.

Ivy: [About Blamire who was about to play the piano] Oh, I didn't know he could play.
Blamire: Oh, just for my own amusement, really.
Clegg: Nobody else thinks it's funny.


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 S02E03: The Changing Face of Rural Blamire

 (第三話あらすじ・感想)
 仕事に就きたいと思い立ったBlamireは新聞広告で職探し。
 しかし訪問した会社では全く取り合ってもらえず、ひとまずカフェへ。
 その後、別の広告にあった住所を訪問。いかにも胡散臭そうなボロオフィスで三人を待っていたのはSHINYGLOW社長のGreen。言うことだけ大きいGreenが提示したのは、自社の製品である洗剤SHINYGLOWの訪問販売セールスの業務。実際に訪問販売に向かう前に、誤って洗剤の一部を顔にかけてしまうBlamire。ハンカチで拭いた後、訪問販売へ向かうが、その間もずっと時々刻々とBlamireの顔色は変化。その恐ろしい様を見てドン引きする訪問先と、それを陰から見て喜ぶ残り二人。
 一旦カフェに引き上げた際に自らの恐ろしい顔色に気付いたBlamireは、改めて薬品を拭き取って再び訪問販売へ向かうが、残り二人と共に成果は全くなし。車と製品を返し辞表を提出しにボロオフィスへ向かうが、鍵がかかっていて入れず。そのままパブへ向かう三人。
 翌日も新たな職探しに熱心なBlamire。染料のセールス販売の広告を見つけて、SHINYGLOWでの訪問販売セールスの経験を基に自分を売り込もうとするが、そこで待っていたのはまたしても社長のGreen。
 すっかり職探しに懲りたBlamireは、残り二人と共に元の鞘に。

 いつの時代にもどこの国でもブラック企業、怪しげな訪問販売業というのはあるものらしい。社長のGreenが良い人そうで、尚更リアル。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
John Comer (Sid)
Jane Freeman (Ivy)
Gerald James (Mr. Green)
Jacquie-Ann Carr (Receptionist)


Quotes:
Blamire: Charming view. Sort of... boring.
Clegg: Nearly sickly enough for a postcard.
Compo: If I were a painter, I'd paint that.
Blamire: Oh, yes? What colour, eh? Great daubs of 'Up Leeds United'?
Clegg: How about 'Welshman go home'?
Compo: No, you can't send 'em home. They only get mistreated if they can't speak Welsh.
Blamire: What this view lacks is a few factory chimneys. Then perhaps there'd some work for our kind.
Clegg: Nature-lover.
Compo: You try speaking for yourself. Some of us are idle enough to still appreciate things like this. Anyroad, if them were all built up, where could I exercise my ferrets?
Blamire: You'd think a sensible nation could ferret out a few jobs for those who want to work. And especially a few for those who don't!
Compo: I think Cyril's depressed.
Clegg: It's easily done. Some of us look at a view like this and all we can see is how bonny it is. But if you're really in tune with nature, if you concentrate and listen, then soon, faintly on the breeze, you begin to sense the million munching teeth of tiny things scoffing even tinier things. Depression could be a kind of art form; there's so much raw material going for it.

Blamire: Hey, what did you want to be, at 11?
Compo: Heavy smoker.


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 S02E04: Some Enchanted Evening

 (第四話あらすじ・感想)
 没収されていたCompoのテレビが戻ってくる。
 そんな中で、またCompoに訪れた恋の季節。
 図書館でもイヤホンを通して大音量で音楽を楽しみながら自分だけの世界に入り込むCompo。結果的に三人とも図書館を追い出される。
 カフェに寄っても上の空のCompo。
 帰宅後に寝室で、ラジオ番組にリクエストしたNora Battyへの想いを乗せた曲を聴きながら一人盛り上がるCompo。そこへ訪ねて来るWally Batty。暫く実家に帰ってハトと時間を過ごすというWallyと一計を案じるCompo。
 翌日、Compo不在で図書館で退屈する二人。
 カフェでも二人だけで会話が噛み合わず退屈する二人。結局様子を見にCompo宅へ。すっかり部屋を掃除し、正装したCompoに驚嘆する二人。Noraにお茶に招かれて上機嫌のCompo。
 状況が把握できない二人はWallyをパブへ誘い事情聴取。そこでWallyが数日中に戻って来ること等を聞き出すが、それだけでは面白くない二人はCompoの計画・愉しみのぶち壊しを画策。Noraとの夕食の用意で上機嫌のCompoのところへ向かい、Wallyが離婚届を残して国外へ脱し、NoraがCompoとの結婚を目論んでいると吹き込む。慌てて元のボロ着に着替え、いつもの言動に戻るCompo。元に戻ったCompoを目にして逃げ出すNora。
 翌日Wallyが帰宅し、漸く何が起こったのかを呑み込んだところで二人に怒って図書館に乗り込んで来るCompo。今度は一人だけ図書館をつまみ出される。

 Nora Battyの旦那、Wally Batty役のJoe Gladwin初登場。いい味を出している。こういう役者が意外に(でもないかもしれないが)日本にはいない。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
John Comer (Sid)
Jane Freeman (Ivy)
Kathy Staff (Nora Batty)
Joe Gladwin (Wally Batty)
June Watson (Miss Probert)
Janet Davies (Miss Jones)
Derek Etchells (Eric)
John Dunn (Disc Jockey)


Quotes:
Eric [who brought Compo's TV back]: Have I got to carry it then? One player, three spectators?
Compo: You know we'd like to help thee, Eric. But it's a question of the insurance. You're the only one who can drop it and being covered.

Blamire: [about Compo] Why does he keep chasing that woman?
Clegg: Well, I expect because it's more fun than actually catching her.

Blamire: Oh, the way he embarrasses people?
Clegg: And it's entirely self-taught. He's never had a lesson in his life.

Clegg: I think he's in love again, Cyril. You can always tell when his teeth go that funny color, white.
Blamire: You don't think he's cleaning them again, do you? Oh, my God, here we go.

Compo: Well, I asked her for a photo, but she won't give me one.
Clegg: Well, only because she doesn't like you. It wasn't anything personal.

Blamire: What's wrong?
Clegg: Well, it's just not my kind of topic, Cyril.
Blamire: Well then, tell me what is?
Clegg: All right. Something quieter.
Blamire: Such as what? Go on, tell me. And we'll begin.
Clegg: All right. Subject: the intervention of the Gods in human affairs, called, incarnation. Are you with me? Now, suppose it's happening all the time, but we just don't recognise it. Now, here's God, trying to get through to us, and we're not listening. Maybe he comes as all sorts. I mean, why always as a person? He's got all these other species to look after and all. I mean, perhaps, sometimes he comes as a bird, or a little furry creature, or even as a greenfly? And all we're doing is going round with the insecticide.
Blamire: What kind of a topic is that?
Clegg: Well, there you are, you see. We're too far apart. We need somebody between us, however scruffy he is.
Blamire: And let's face it, he is.
Clegg: Yes, yes, you see, he gives us a sort of meeting ground in the middle.
Blamire: I wonder what he's up to. Grimy little Herbert.
Clegg: It's really none of our business, which I always think makes it that much more interesting.

Compo: Listen, them's the two whacks you want to thrown out. They scoffed my Chinese meal and ruined my sex life.


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 S02E05: A Quiet Drink

 (第五話あらすじ・感想)
 いつもの散策の後パブへ歩いて向かう三人の後ろから次々と運転の荒い車が通る。着いてみると運転の荒い車は全てパブ前に停まっている。
 運転の荒いドライバーの一人Mouseに特に憤慨する三人は、他人に一杯おごったことすらないケチなMouseに何とか一杯おごらせようと画策。酒に酔ったMouseを暗示にかけようとするが、逆に酔っ払った女性Tinaの面倒を押し付けられてしまう。
 めげない三人は、TinaをMouseの車の運転席へ。その一方で、Mouseと、一番先に席を立った者が次の一杯を奢るという賭けを敢行。TinaがMouseの車で暴走している、とパブへ駆け込んで来る客に、大慌てで席を立つMouse。計画がうまく行った三人は喜んで早速次の一杯を注文する。

 珍しくほぼ丸々一話パブを舞台に話が展開する。
 アル中、いかがわしいセールスマン、運転が荒いドライバーと、主人公トリオがかなりまともに見えるエピソード。が、ここで描かれているこういう連中が昼間から多く集まるようなパブは、イギリスのちょっとはずれのあまり観光客が行かないようなところへ行けば、少なくとも10年前までは実際に結構あった。というか、地方のパブは、少し前まではどこもこんな雰囲気だった。今でも地方の地元民しか行かないようなところへ行けば、きっとそんなパブも多く残っているんだろう。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
Larry Noble (Mouse)
George Malpas (Harry)
Jean Burgess (Tina)
Alan Curtis (Danny)
Diana Berriman (Marion)
Brian Grellis (Ted)
John Rapley (Cardplayer)
Gordon Bilboe (Cardplayer)
Norman Robbins (Cardplayer)
Chris Sanders (Cardplayer)


Quote:
Marion: I didn't actually hit anybody.
Ted: Oh, don't get too depressed. There's always going home.


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LOTSW S02
(左からCompo Simmonite役のBill Owen、Cyril Blamire役のMichael BatesとNorman Clegg役のPeter Sallis)

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 S02E06: Ballad for Wind Instruments and Canoe

 (第六話あらすじ)
 いつものように河原で寝そべる三人の前を、無人のカヌー、オール、そして怪しげな男が順番に流れついて来る。Arnpepperと名乗る男と共にカヌーを運ぶ三人。ギネスブック入りして名を売ることを目標に奇行を繰り返しているというArnpepperからカヌーを譲り受けた三人。
 カフェでカヌーでの小遠征を計画しているうちに、Sid、Blamire、Compoによるミートパイを使っての大口開け選手権へ発展。が、Ivyに見つかり叩き出される三人。
 その後カヌーでいよいよ河原へ。が、乗り込む前に早速カヌーを流してしまい、カヌーを回収するのに一騒動。
 さらに、Blamireが用意したゲイっぽい防水スーツ(下着?)に着替えてカヌーで川下り。ここでもThree Men in a Boat状態。釣り人に指を差されてスーツ姿を笑われる三人。
 疲れて一休みする三人。カヌーが流されないよう、Blamireが紐を足に結んでおくが、間違って別の紐を結んでいたため休憩中に結局カヌーは流されてしまう。服の入ったバッグをカヌーに載せていたため、防水スーツ姿のままの三人はヒッチハイクも出来ず、這う這うの体で家路につく。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
John Comer (Sid)
Jane Freeman (Ivy)
John F. Landry (Arnpepper)


Quotes:
Arnpepper: Howdo, lads. Have you seen a canoe?
Clegg: What colour?

Blamire: [to Clegg, about Compo] What a wonderful sense of stupidity he's got!

Compo: Thee knows I don't like heights!
Clegg: Don't worry. We'll be dropping you in a minute.


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 S02E07: Northern Flying Circus

 (第七話あらすじ・感想)
 いつものように図書館でくだらない話をしながら時間を過ごす三人。新聞のお悔み欄で知人の名を見つけた三人は、彼が遺したサイドカー付のモーターバイクを引き取りに行く。
 無事モーターバイクを入手した三人は、カフェに寄った後、本格的に試乗・練習へ。その前にパブに寄って一杯やりながらおしゃべりする三人。試乗・休憩時も相変わらず口論の絶えないBlamireとCompo。

 Blamireが出演する最後のエピソードだが、いたって普通の一話。個人的には多くのSummer Wineファン同様Brian Wildeを加えたトリオが一番好きなので、第三シリーズ以降が大好きなのだが、もう少しBlamireのいる三人組を見たかったような気もする。


出演:
Michael Bates (Blamire)
Bill Owen (Compo)
Peter Sallis (Clegg)
John Comer (Sid)
Jane Freeman (Ivy)
Marjorie Sudell (Annie Aubrey)
Robert Vahey (Traffic Warden)


Quote:
Compo: I wonder if I ought to give up betting on the horses.
Blamire: I don't believe it!
Clegg: I should give up losing. Just bet on winners.
Compo: Maybe I could start betting on the dogs.
Blamire: Oh, now I believe it. You see, I didn't quite understand at first; I thought he was flirting dangerously with common sense, but he isn't. Are you?
Compo: No-o.
Blamire: You had me worried for a minute. The world is changing that fast you don't know what to rely on. But if he abandoned stupidity, that's my last certainty gone.
Compo: Well, My Last Certainty's gone and all. Come in fifth.
Clegg: Well, you won't be able to put so much on dogs. They're smaller. So that'll save you some money.



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テーマ : 海外ドラマ(欧米)
ジャンル : テレビ・ラジオ

LIFE-SIZE 2011

 先日(といってももう二週間以上前だが)、今年のLIFE-SIZEが届いていた。

 LIFE-SIZEについての説明は以前の記事参照。簡単に言えば、小田和正(以下「小田さん」)の一年を通じての活動記録の映像をまとめたもの。

 だが、届いた直後から突然仕事が忙しくなって週末も含めずっと全く休みがなかった。そのため、記事を書いてアップするタイミングを完全に逸した感があるが、そこそこの量の記事を途中まで書いてしまっていたので、内容のまとまりについてはいつも以上に目をつぶって、今年のLIFE-SIZEの感想を書き散らかしたものをここにアップしておきたい。いつにも増して個人的な備忘録の感があるので、よほどの小田さんファンかクリスマスの約束のファンでもなければ読むだけ時間の無駄かと。

 先日のプレスで5月末に横浜赤レンガで開催される小田さんのコンサートの先行予約のお知らせが入っていたが、仕事が忙しくてすっかり頭から抜けてしまって、いつの間にか先行予約の締切が過ぎていてちょっと凹んでいたところでちょうど今年のLIFE-SIZEが届いた。まだ仕事が引き続き忙しかったのに、ついつい仕事をしながら横でDVDを再生していた。が、当然そんな状況では仕事にならない。おかげで、ある意味予定通り(?)、DVDが届いた日は全然仕事が進まず、その後も結局二回の徹夜を挟んで週末もずっと仕事。その間も今年のLIFE-SIZEをヘビロテしていたので、もう既に何回見たか分からないくらい。睡眠時間を削る日が続いてかなりキツかったが、LIFE-SIZEのおかげ(?)で仕事の方も漸く一段落。すぐまた次の仕事がかなりたまっているが、ちょっと一息ついているところ。


LIFE-SIZE 2011
(小田さんの公式サイトFar East Cafeより転載)


 以下ネタバレありなのでまだ見てない人は要注意。アーティスト名は特に深い意味もなく「さん」付けだったり敬称略だったり全く統一感なしだが、ご容赦を。

 収録時間は2時間半強。そのうちクリ約関連は1/3強といったところか。
 2009年のLIFE-SIZE同様、今回も大メドレー28'58"は収録されず。一つの作品というかDVDの流れとしては収録した方がベターなんだろうが、これだけで約30分もある訳だから、それを収録するために他の部分を大幅に削るくらいならこの方が良いだろう。
 クリ約以外の主な収録内容は、3/11の震災までは新アルバムのレコーディングとツアーの準備。その後、準備再開、ツアーとご当地紀行、その合間にクリ約に向けてのTBSや小委員会との打ち合わせ、ap bank fes'11、京都音博やWhat a Wonderful World!!11への参加の様子等が収録されている。
 やや全体的にご当地とクリ約(の準備)の映像の割合が多くて、その代わりに小田さんの歌ってる場面が少ない感じ。特に2008年のLIFE-SIZEと比べるとそんな印象。私自身はクリ約の大ファンにして舞台裏・メイキングの映像が大好きなので大いに満足しているが、この辺は小田さんファンの間でも好みは分かれるところだろう。


 ツアー・ご当地関連で個人的にツボだった箇所

 ・誕生日を一日違いで祝ってもらったキーボード栗尾さん
  皆にハッピー・バースデーを歌ってもらいケーキを用意してもらってロウソクを吹き消してからでは、確かに言い出しにくいかも。

 ・長野県善光寺
  「もう63歳になりました」「おっつけ70歳ですかねー」「ま、いっかー」
  是非とも70歳過ぎても「君を抱いていいの~」とか歌っていて欲しいものだ。

 ・「言いたい事はそんなに長い事やってきてしまったと」、「まあ自分でそういう風に思ってるから周りの若い連中なんかはあのジジイはまぁいったいいつまで歌うんだろうみたいに」、「私はそれをもう愛情だと思って勝手に解釈してのさばり続けようと思ってます」
  ホントに気力・体力が続く限りのさばり続けて欲しいものである。

 こうして書いてたら箇条書きでも長くなりそうなので、早々と方針転換して後は適当にしてやめておく。それ以外にも、「植樹」だったり「仔羊」だったり「あぶら餅」だったりと面白かった。

 札幌で(ババアというほどの歳でもなさそうなのに)謙虚に「ババアでごめんなさい」という女性ファンに「そんなことないですよ」ではなく「いや、良いんですよ」と返す小田さん。その一方で、自分より年上と見られる女性に「あのおばさん、俺より上だな」と言ってるところを見ると、「おばさん」も「ババア」も条件反射的に口をついて出て来るだけで、具体的にどの年齢層の人を指しているのかはケースバイケースのようだ。
 相変わらず毒舌だったり、動物を見るとちょっかい出したり、どこへ行っても(特にそこそこの齢の女性に)追いかけられて写真・握手を求められる小田さん。あのコロッケパンを食べている最中に突然現れて小田さんに触りまくってた「ババア」なんて、見ず知らずの人に何をされるか分からない時代、私だったら恐怖すら覚えるかも。こういうことに比較的慣れているであろう小田さんでもホントに結構ビビってるようだった。
 観音崎公園で小田さんを見つけて「キラキラが好きで」と声をかけていた男性ファンがいたが、私も小田さんに会ったらあんな感じだと思う。握手してもらったり、「ちょっと喋ってみたい」くらいには思うかもしれないが、キャーキャー言って触りまくるのはやはり女性ファンに多いような気がする。
 中田島砂丘を走った後に誰へともなく「ざまあみろ」と毒づく小田さん。10年以上前の2000年の走りに比べればやや歳をとった感じがないでもないが、まだまだ元気そうで安心。現在30代後半の私よりずっと元気で長生きしそう。

 小田さん、やっぱり昨年のうちに被災地を訪問してましたね。何となくそんな気はしてましたが。
 ありがたいような、それでいて悲しいというかやるせないというか、かなり複雑な気持ちになった。決してそれほど馴染みがある地ではないが、それでもああいう場面で荒浜や女川、石巻の映像を見るのはやはり辛いものがあった。


 クリ約練習の映像で個人的にツボだった箇所

 ・歌い出しが難しくて、自分の歌なのに何度も間違えるマーチン(鈴木雅之)さん
 ・We Wish You a Merry Christmasのハモりが、思ってた以上にはるかに複雑で難しそうだった。
 ・小田さんが歌い出そうとするときに後ろでヒューヒュー声をかけて「うるせー」と小田さんに突っこまれる中村中
 ・クリ約本番での冒頭の小田さんの「僕の贈りもの」で、裏でいきもの吉岡が泣いていたのにビックリ。番組の構成上、ネタバレ回避等の理由から使わなかったのだろうが、(TBSを含め?)いやらしいテレビ局なら真っ先に使いたくなるような映像。
 ・クリスタル・ケイにステップを習う小田さん。それを笑って見ているクレイに絡む小田さん。
 ・とにかく人口密度というか、スター・有名人の密度がすごい。あれだけ多くの著名人が何度も集まって、あんな狭い空間で一生懸命に練習をしている様は、ホントに圧巻というしかない。どちらにカメラを向けても、そこには多くの有名歌手が懸命に且つ楽しそうに歌っている姿が。あんな画、撮りたくてもそうそう撮れる機会はないだろう。

 クリ約本編の放送で、参加者が楽しんでいる様子・一生懸命な様子は既に充分に伝わって来ていたが、このLIFE-SIZEを見ていると、時間をかけてじっくり映像を吟味・厳選しているためか、こちらに収録されている映像の方がずっと参加者が楽しんでいる様子・一生懸命な様子をダイレクトに伝えている印象。これだけでも、クリ約参加アーティストのファンであれば一見の価値はあるだろう。まぁ、番組内で使った映像は、あまりその後に歌われる楽曲のネタバレにならないように選んだのだろうから、選択肢が限られていたのかもしれないが。

 小委員会は相変わらず。小田さんを中心に、フォロー・心配りを忘れない要さん、口が悪いというか口調のキツいスキマの二人、そして一番年下だからかやや控えめで大人しめに見えて実は結構しゃべってるいきもの水野と、いいバランスだと思う。もちろん要さんも発言するところは発言し、スキマの二人も気を遣うところは気を遣っているのだが、あくまで相対的にはそんな印象。
 スキマ常田の「経験してない人をたくさん入れた方が」という提案や、要さんの「(以前やった曲と)同じがいいっていう人がもしいるんだったら、それは同じにしといた方が」という提案も、それはそれでアリだったと思う。また、メドレーも曲順が変わっただけでも随分印象が変わっていたかもしれない。大体の曲順は早々と決まったようだが、それでも多少の変更はあったようだ。矢井田瞳のmy sweet darlin'が後半に来ていたら、印象は随分変わっていただろうか。いずれにしても、とにかくこのメンバーが集まって本気で頑張れば、どう転んでも相当に面白いものが出来上がっていたはず。
 邪推になってしまうかもしれないが、小田さんも他の小委員会メンバーも、あれだけ多くの2009年のメンバーが参加を快諾するとは思っていなかったのでは。辞退者も多く出たところで新しい人をいっぱい入れるつもりが、予想以上に皆がやる気満々で参加表明したことで、結果的に新たに加えるメンバーの数が比較的少数になったのかな、とも思った。
 
 TBS側も相変わらず。番組制作は大変なんだと改めて思う。特に去年は震災もあって、マスコミは伝えても伝えなくても世間から一方的に批判される状況だったのだから、テレビ局の人間も大変だったろう。ちょっと同情してしまった。以前にも書いたかもしれないが、多少の好き嫌いはあっても、クリ約制作に関してはTBSなりに誠実に最善を尽くしてくれているようなので、その点ではこれからも応援したい。

 プレゼンも改めて難しいと思った。
 TBS側では「一言も触れないって言うのはいいですよね」と言っていたが、実際のところは触れて欲しかったんだろう。というか、触れてもらった方が、言葉は悪いが、確実に、楽に、「感動的なクリ約」は制作出来たと思う。
 「僕の贈りもの」を冒頭に持って来て、二番の歌詞をアレンジして、舞台裏で皆で声を合わせてみせることで、私には個人的には番組の趣旨や参加者の思いは何となくは伝わって来ていたが、あの「また集まったよ!!」というメッセージに関しては、ああいう意図でああいうプレゼンになったとまではハッキリ認識できていなかったような気もする。が、TBS側も「テレビだから非常に広い人たちに投げかけるから、そこまで理解して見て下さる方もいれば、その一言のプラスが必要な人もいれば、いろんな人がいるわけですね」と言っていたが、あの「僕の贈りもの」を聞いても私のようにはピンと来ない人もいれば、「また集まったよ!!」のメッセージを私以上に理解して受け取った視聴者もいるんだろう。唯一の絶対的な回答がある訳でもない中で、最適と思われる結論があのプレゼンだったんだろう。
 先日、久しぶりにYoutubeで例の「日本をすくえ」の映像を見たが、今改めて見ても感動的な番組だった。しかし、あれは舞台裏を番組で流したために、こうして15年以上経ってから番組を見ても、視聴者に充分趣旨が分かるプレゼンになっている。去年のクリ約のプレゼンは、私個人の好みにはとても合っていたが、震災や何故あのメンバーが再び集まったかについて敢えて触れなかったため、やはり「やや分かりにくい」ものではあったと思う。数年後に何の背景も知らない若い視聴者が昨年のクリ約をYoutube等で見たら、「すごい豪華なメンバー!」、「レベルがメチャクチャ高い!」という感想だけで終わってしまうようにも思う。もちろん、それはそれで良いのだろうが。
 やはり小田さんや参加アーティスト、そしてTBSにとって不幸だったのは、あの2009年のメドレーからわずか二年とあまり時間が経っていない状況で昨年の大メドレーをやる展開になったことだろう。そのためにどうしても、あたかも二匹目のどじょうを狙って安易に「あの感動をもう一度!」的なことをやったように受け取った視聴者も多くいたような印象を、番組放送当時ブログや掲示板への書き込みを読んでいて受けた記憶がある。
 更に話はかなり脱線するが、時系列で並べると、小田さんは映画「いつか どこかで」を撮った後、キャディーや「日本をすくえ」関連のドキュメンタリー的な作品制作を経て、ドキュメンタリー作品の、伝える力の大きさに強い印象を受けた後に「緑の街」を撮ったように記憶している。クリ約に関しては、どこまで舞台裏を見せるか、作品として制作するか等についての議論はあるだろうが、最初の2001年(あるいは2003年までの一連の流れ)、2009年や昨年の2011年の番組制作の一連の流れは、下手な演出等は一切なくてもそれだけで充分素晴らしく且つ感動的なドキュメンタリー作品になると思う。それに練習の成果であるメドレーの映像を加えれば、私個人にとってはこれ以上ない完璧な作品となるだろう。


 今、最後に改めて記事の全文を読み返してみたが、やはり、また無駄に長いだけで何のまとまりもないダメダメな感想文になってしまった。ここまでちゃんと読んだ人がもしいらしたらお疲れ様でした。何も出ませんけど。


 最後に、この作品は元々小田さんファン限定で販売されているものなので、本来なら他アーティストのファンに薦めるべきものでもないのだろうが、特にこの作品の11月の映像は、クリ約のファン、昨年のクリ約に出演したアーティストのファンであれば、機会があったら是非一度は見ていただきたい。それぞれのアーティストが画面に映る時間は合計してもそれほどないので、高いお金を出してプレスの会員になってまでDVDを購入することは必ずしも推奨しないが、身近にコアな小田ファンがいたら、今年のLIFE-SIZEを貸してもらえる(視聴させてもらえる)よう声をかけてみることを強くお薦めする。


テーマ : 音楽
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Rumpole and the Confession of Guilt (1975) - Rumpole of the Bailey (Pilot Episode)

 本日紹介するのはRumpole of the Bailey(ランポール)のTVドラマシリーズのパイロットエピソード、つまり第一話。

 このランポールシリーズの作品群(書籍、テレビドラマ、ラジオドラマ)を紹介する順番が中々難しい。

 Wikipediaによると、元々このシリーズは、作家で弁護士だったJohn Mortimer(ジョン・モーティマー)がTVドラマ用に脚本を執筆したのがそもそもの始まりで、テレビドラマ用の脚本を後に本の形にまとめたらしい。よって、テレビドラマ脚本の方がオリジナルということになる。そういった意味では、元々ラジオドラマ用に書かれて後に小説の形で改めて出版されたRD Wingfield(ウィングフィールド)のフロスト警部シリーズに近い。

 今日ここで紹介しているこのパイロットエピソードは元々BBCのPlay for Todayの一話として制作・放送されたが、BBCの制作責任者の交代等の事情により続編の制作が棚上げとなっているうちに、プロデューサーを含め企画全体がThames Televisionに移管され、これ以後のテレビドラマ作品はThames制作となっている。そういった事情もあって、それ以後の作品と比較してこのパイロットエピソードのみ若干雰囲気が異なり、主要キャストも主役のHorace Rumpole役のLeo McKernと息子のNick Rumpole役のDavid Yellandが残っただけで、シリーズの重要なキーパーソンである妻のHilda Rumpole役の女優も交代している。

 リンクは貼らないでおくが、このパイロットエピソードはまだyoutubeでも見ることができる。

 その後テレビドラマの脚本を基に短編集という形で第一作Rumpole of the Bailey(1978)が出版され、その後短編集や中編・長編の小説という形でランポールものの書籍が何冊か出ている。
 ただ、テレビドラマシリーズのパイロットエピソードであるこのRumpole and the Confession of Guiltについては、書籍という形では、暫くして1982年になってから4冊目のランポールものである短編集Rumpole for the Defenceの中の一編として出版された。ちなみにこの短編はテレビドラマの脚本を読みやすい形にまとめたもののようで、テレビドラマの内容に非常に忠実に記されている。


Rumpole And The Confession Of Guilt DVD
(Horace Rumpole役のLeo McKern。写真だけ借用。このDVDバージョンは所持していない。)


 ジョン・モーティマーはイギリスでは誰もが名前を知っているくらい有名で人気のある作家で、このランポールシリーズはジョン・モーティマーの代表作であるが、TVドラマも書籍も共に日本で紹介されるタイミングを逸した感がある。
 TVドラマが制作・放送されたのは70年代半ばから90年代前半にかけて。Jeremy Brett(ジェレミー・ブレット)主演のシャーロック・ホームズやJoan Hickson(ジョーン・ヒクソン)主演のミス・マープルシリーズと同じくらいかそれ以前の時期の作品なのだ。
 また、ランポールものは書籍の方でも、アマゾンを検索した限りでは、日本では河出ミステリの一冊として短編集第一作のRumpole of the Bailey(邦題「ランポール弁護に立つ」(千葉康樹 訳))が出版されているだけのようだ。こちらも出来れば何とか近日中に紹介したいが、つまるところ、今日紹介しているパイロットエピソードのRumpole and the Confession of Guiltについては、残念ながら日本語ではテレビドラマを見ることも短編集を読むことも出来ないのが現在の状況である。

 シリーズの内容は、ロンドンにあるCentral Criminal Court(中央刑事裁判所:通称Old Bailey)を舞台とした刑事法廷もの。William Wordsworth(ワーズワース)を好んで引用し、'Old Bailey hack'と陰口をたたかれながらも未だに刑事法廷での仕事を楽しむ初老の弁護士ランポール。家庭では、妻のHildaを密かに'She Who Must Be Obeyed'と揶揄し、時折父の仕事ぶりを見に来る一人息子のNickを心底誇りに思っている。


 以下はパイロットエピソードのあらすじ。一部ネタバレあり。

 - 息子のNickがオックスフォードを卒業し、大学院進学のためにいよいよ渡米する日。妻のHildaからは息子の出発の日にまで仕事をしていることをなじられるが、午前中ですぐに片が付く仕事だからとランポールはいつもと変わらずOld Baileyへ。
   その日の仕事はジャマイカ出身の黒人少年Oswald Gladstoneの弁護。
   クリケットの試合後にファンの一人がナイフで刺され、その場から逃走した少年の集団のうちGladstoneが殺人未遂容疑で逮捕された。物証はなく、Gladstone自身は逃走したGinger Robertsonの犯行を主張して自らへの容疑を否認するも、取り調べの際に自らへの容疑を認める調書(自白)に署名してしまっていた。強要された訳でもなく、ただ単に長時間に及ぶ取り調べに嫌気がさして署名したと主張するGladstoneだが、その説明が陪審員に受け入れられる可能性はゼロに等しいと判断するランポール。しかし、容疑を認めて反省の意を示した上で殺人未遂からActual Bodily Harm(傷害罪)への減刑を勝ち取る(そして早々と仕事を片付けた上で出発前に息子Nickとゆっくりおいしいランチを食べて送り出す)というランポールの目論見は、Gladstoneが罪を認めることを拒否したことで方針転換を余儀なくされる。 -


 アクションや目まぐるしい展開はほぼ皆無。そういった意味では、現代の刺激的で展開の速いドラマに慣れている多くの視聴者にとっては退屈に感じられるかもしれない。かと言って、賞味期限が切れている作品では決してない。要は、その特長が、法廷でのやりとりや仕事場・家庭での人間関係の描写にあるのだ。そのため、少数派ではあるかもしれないが、必ずこのシリーズを面白く感じる視聴者・読者はいるはずだと思う。法廷ものが好きな人で且つウィットに富んだやりとりやイギリスのユーモア、レトリックを楽しめる人向きのシリーズ作品ということができよう。


出演:
Leo McKern (Horace Rumpole)
Joyce Heron (Hilda Rumpole)
Noel Willman (Mr Justice Bates)
David Yelland (Nick Rumpole)
Herbert Norville (Ossie Gladstone - The Defendant)
Artro Morris (Mr Winter)
George Sweeney (Jo)
John Byron (George)
Vernon Dobtcheff (Magnus Piecan)
Edwin Brown (Detective Inspector Arthur)
Paul Greenhalgh (Rev. Eldred Pickersgill)
Peter Spraggon (Prison Officer)
Tommy Wright (Man in Cell)
Sarah Thomas (Grace)
Eric Hillyard (Court Usher)
Olga Lowe (Barmaid / Waitress)
Richard Wardale (Young Barrister)
John Beardmore (Court Clerk)
Douglas Auchterclonie (Jury)
Jonathan Keays (Jury)
Doris Kitts (Jury)
Fran Pomeroy (Jury)
Lionel Wheeler (Jury)


Quotes:
Horace Rumpole: They say that crime doesn't pay, but it's a living, you know. Oh, yes, it's a living.

Horace Rumpole: If it weren't for crime, the democratic process would grind to a halt.

Horace Rumpole: I could win most of my cases if it weren't for the clients. Clients have no tact, poor old darlings, no bloody sensitivity. They will waltz into the witness box and blurt out things that are far better left unblurted.

Horace Rumpole: My brilliant client. They're absolutely brilliant, clients, aren't they, George? I mean, he takes an antique dagger and he stabs a young man in the bus queue, outside Lords, at four o'clock in the afternoon. I ask you. Well, I mean, if you must go in for that sort of thing, at least do it during the hours of darkness, and if possible, not in the St John's Wood Road.
George: Who did he stab?
Horace Rumpole: Oh, a complete stranger. Someone he just felt like stabbing. Absolutely brilliant.
George: My man decided to rob a dance hall on the night of the Police Ball.
Horace Rumpole: Hahaha. We only get the stupid villains, George.
George: Why is that?
Horace Rumpole: Well the bright ones are all on holiday in Majorca.

Horace Rumpole: Sport brings out the very worst in everybody. Football leads to violence and cricket leads to attempted murder. God knows what ludo would do to a man.

Rev. Eldred Pickersgill: He's a hard worker. He works hard at his classes. No result as yet. Absolutely no result. But Oswald is not discouraged. He is, in my view, a natural optimist.
Horace Rumpole: That's why we are fighting this case.
Rev. Eldred Pickersgill: Oh, Mr Rumpole, if you do call me as a witness, I prefer not to swear on the Bible.
Horace Rumpole: What's the matter, Vicar, have you no religion?

[musing to himself, describing the judge who is trying Gladstone's case]
Horace Rumpole: ... There he is. Giving me a look of vague disgust. Like Queen Victoria with a bad period.

Horace Rumpole: Just at the moment I've got my hands full protecting Mr Ossie Gladstone.
Nick Rumpole: By telling lies?
Horace Rumpole: By telling his story for him, as well as I can. What do you think I am, Nick? I'm nothing but a ventriloquist's doll, stuck up there, perched on Mr Gladstone's knee.
Nick Rumpole: You think that's a very dignified position?
Horace Rumpole: Oh, you can't be born or die in a dignified position. Now, how the hell can you live in one, old dear?



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テーマ : 海外ドラマ(欧米)
ジャンル : テレビ・ラジオ

アガサ・クリスティー 「スタイルズ荘の怪事件」: The Mysterious Affair at Styles (2005) - based on the novel by Agatha Christie, starring John Moffatt

 今日紹介するのは、先日紹介したAgatha Christie(アガサ・クリスティー)原作のThe Mysterious Affair at Styles(邦題「スタイルズ荘の怪事件」)のラジオドラマ化作品。BBC Radio 4制作。

 30分弱の5話完結で、合計で2時間半弱。先日紹介したテレビドラマも内容は充分原作に忠実だったが、こちらは時間に余裕がある分、更に原作通りの作品となっている。Dr Bauersteinも登場する。
 興味深かったのは、ポワロ役のJohn Moffatt、ヘイスティングズ役のSimon Williamsのコンビに加えて、ジャップ警部を演じているのがテレビドラマ版でもジャップ警部を演じたPhilip Jackson(フィリップ・ジャクソン)だったこと。このラジオドラマを聞いていても、例のフィリップ・ジャクソン演じるジャップ警部の姿が何度も目に浮かんだ。

 John Moffatt主演のこのBBCラジオドラマのポワロシリーズは再放送もあるので、無料で聞きたい方はBBC Radio 4 Extraを頻繁にチェックしておくとよい。

 アマゾンからでももちろん購入可。


Mysterious Affair at Styles Radio


 ご多分に漏れず、何かしながら聞き流すにはもってこいの作品。原作至上主義の方にも満足できる作品だと思う。


出演:
John Moffatt (Hercule Poirot)
Simon Williams (Arthur Hastings)
Philip Jackson (Inspector James Japp)
Jill Balcon (Emily Inglethorp)
Hugh Dickson (Alfred Inglethorp)
Susan Jameson (Mary Cavendish)
Nicholas Boulton (Lawrence Cavendish)
Hilda Schroder (Dorcas)
Annabelle Dowler (Cynthia Murdoch/Annie)
Nichola McAuliffe (Evelyn Howard)
Sean Arnold (John Cavendish)
Richard Syms (Mr Wells)
Ioan Meredith (Mr Phillips)
Michael Mears (Sir Ernest Heavyweather)
Harry Myers (Mr Mace)
Richard Katz (Costumer's assistant)
Peter Howell (the Coroner)
Robert Portal (Dr Bauerstein)
Don McCorkindale (Summerhayes/Rustic)

Dramatised by Michael Bakewell
Directed by Enyd Williams



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読んだ本、視聴したテレビ番組・ラジオ番組の感想など。やや英語の作品、特にイギリスの作品に偏向。

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